ホームコラム / 暗算の練習法

暗算が苦手な人向けの練習法|正確さから始める計算トレーニング

暗算が苦手な人でも始めやすい、正確さ・時間・見直しを意識した練習のコツを紹介します。

まずは「速さ」より「正確さ」

暗算が苦手な人ほど、最初から速く解こうとしてミスが増えがちです。はじめは制限時間を強く意識しすぎず、やさしい問題を落ち着いて正確に解くことを優先しましょう。

正しく解ける感覚が増えてくると、計算の流れが頭に残りやすくなります。速さはそのあとで自然についてきます。

もうひとつ、苦手な人に共通するのが「途中で何をしていたか分からなくなる」現象です。これは計算力の問題ではなく、頭の中に置いておける情報の量を超えているサイン。手順を減らせば解決することがほとんどです。

苦手を細かく分ける

「計算が苦手」とひとまとめにすると、何を練習すればよいか見えにくくなります。足し算、引き算、掛け算、割り算、繰り上がり、繰り下がりなど、つまずきやすいポイントを分けて見るのがコツです。

自分の苦手がわかれば、練習の負担はぐっと減ります。すべてを均等に練習する必要はなく、詰まる場所だけを集中的に扱えば十分です。たとえば繰り下がりだけが苦手なら、そこを含む問題を10問続けて解くほうが、全種類を1問ずつ解くより早く慣れます。

暗算は「型」を覚えると楽になる

暗算が速い人は、頭の回転が速いというより、使える型をいくつか持っています。筆算のやり方をそのまま頭の中で再現しようとすると、桁を保持しきれずに崩れます。次の3つを覚えるだけで、かなり楽になります。

型1:きりのいい数に寄せる

98+47 は、100+47=147 から2を引いて145。198×3 なら 200×3=600 から2×3=6 を引いて594。近くのきりのいい数で計算してから、ずらしたぶんを戻すやり方です。9や8で終わる数が出たら、まずこれを疑ってください。

型2:分けて足す

27+48 は、20+40=60、7+8=15、合わせて75。十の位と一の位を分けて処理すると、繰り上がりを覚えておく負担が減ります。かけ算も同じで、23×4 は 20×4=80 と 3×4=12 に分けて92と出せます。

型3:引き算は足し算に変える

83−67 を「借りてくる」計算で解くと崩れやすくなります。67 から 83 まで足すといくつか、と考えると、67→70 で3、70→83 で13、合わせて16。引き算が苦手な人ほど、足す方向に変換すると安定します。

1回3分から始める

暗算トレーニングは、長時間まとめてやるよりも、短時間をこまめに続けるほうが習慣にしやすいです。まずは1回3分、慣れてきたら5分程度を目安にしましょう。

毎回ベストスコアを狙う必要はありません。「今日は昨日よりミスを減らす」「今日は最後まで集中する」など、小さな目標で十分です。

脳トレ道場でのおすすめ練習

最初は暗算スプリントのやさしい難易度から始めるのがおすすめです。慣れてきたらフラッシュ暗算数列推理にも挑戦すると、計算だけでなく記憶や推理も使えます。

おすすめ順:暗算スプリント → フラッシュ暗算 → 数列推理。焦らず、正確さを保ったまま少しずつ難易度を上げていきましょう。

2週間の練習メニュー例

時期やること目標
1〜3日目暗算スプリント「やさしい」を1日2回ミスを1回以内に抑える
4〜7日目「ふつう」に上げて1日2回Bランク(10問)に届く
8〜10日目ふつう+フラッシュ暗算「やさしい」合計を保持する感覚をつかむ
11〜14日目ふつうで記録更新を狙う+数列推理を1回Aランク(17問)を目指す

ポイントは、難易度を上げるタイミングをミスの数で決めることです。点数が伸びなくてもミスが減っていれば前進しています。

よくある質問

そろばんを習ったほうがいいですか?

珠のイメージを使う暗算は強力ですが、習得に時間がかかります。大人が日常で使う範囲なら、上で紹介した3つの型を覚えるほうが早く実用になります。

計算中に前の数を忘れてしまいます

保持する量が多すぎるサインです。型2のように分けて処理し、途中結果を1つだけ持つ形に変えてください。フラッシュ暗算のやさしい難易度は、この練習にそのまま使えます。

時間制限があると急にできなくなります

焦りで手順が飛ぶのが原因です。制限時間内に全問解く必要はないので、確実に解ける問題を拾う練習から始めてください。当サイトの暗算スプリントは誤答が−1点なので、飛ばす判断も戦略のうちです。

⚠️ 本記事は健康・教育・娯楽を目的とした一般情報です。医学的な効果を保証するものではありません。体調や認知機能について不安がある場合は、医療機関など専門家にご相談ください。