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ワーキングメモリとは?
日常での役割と鍛え方をやさしく解説

「あれ、いま何をしようとしてたっけ?」——その瞬間に働いていた(そして途切れた)のがワーキングメモリです。脳の“作業机”とも呼ばれるこの力を、やさしく解説します。

ワーキングメモリ=脳の「作業机」

ワーキングメモリ(作業記憶)とは、情報を短時間覚えておきながら、同時にそれを使って作業する脳の働きです。よく「脳の作業机」にたとえられます。机が広ければ資料を並べて効率よく作業できますが、狭いと資料を置ききれず作業が滞る——そんなイメージです。

たとえば、こんな場面で働いています。

容量には限界がある

ワーキングメモリで一度に扱える情報量はごくわずかで、数個程度(研究では4±1個前後という説が有名)と言われます。電話番号を聞いてすぐ忘れるのは、あなたの記憶力が悪いのではなく、そもそも人間の仕様なのです。

だからこそ、情報を「かたまり(チャンク)」にまとめる工夫が効きます。「0901234…」を1桁ずつではなく「090」「1234」と区切って覚えるのがまさにそれ。記憶力の記事で紹介した関連づけも、チャンク化の応用です。

ワーキングメモリは、疲労・寝不足・ストレス・マルチタスクで簡単に性能が落ちます。「今日はミスが多いな」という日は、責める前にまず休息を。

ワーキングメモリを使う・鍛える

ワーキングメモリに意識的に負荷をかける課題として、研究の世界でもよく使われるものがいくつかあります。当サイトでは、それらを遊びやすいゲームにしています。

Nバック課題

次々に光るマスの位置が「N回前と同じか」を判断し続ける課題。「覚える・更新する・判断する」を同時にこなす、ワーキングメモリ訓練の代表格です。→ Nバックで挑戦

逆唱(逆順記憶)

見た数字を「逆から」答える課題。ただ覚えるだけでなく、頭の中で並べ替える操作が入るため、知能検査でも使われる形式です。→ 逆順記憶で挑戦

デュアルタスク

「数字を覚えたまま計算を解き、あとで思い出す」という二重課題。日常の“ながら作業”に近い負荷がかかります。→ デュアルタスクで挑戦

トレーニングの効果がどこまで日常に波及するかは研究途上ですが(こちらの記事参照)、これらの課題が「短時間で頭をフル回転させる質の高い刺激」であることは確かです。

日常でワーキングメモリを助ける工夫

鍛えると同時に、「負荷を減らす」工夫も同じくらい大切です。